3月

1日

「Teatr Wielki 」


今日の劇場は、 Lotz という町の Teatr Wielkiです。
この劇場は、昨年のヨーロッパツアー初日の劇場です。なのですが、私達、劇場に入ってもぜんぜんピンと来ませんでした。こんなとこでやったかなーっていう感じ。いつまでたっても思い出せません。なのに、なのにですよ。公演後、夕食を食べに近くのレストランへ入った瞬間。全員が「あ、ここ来た事ある!前こんな料理食べたよなー!」・・・って、爆裂トーク開始!そうです。劇場は覚えていなくても食べたもんは忘れません!さて、今日は乗り打ち3日目、一昨日、昨日に続いての公演で、身体の動きもスピードアップしてきました。今日はリハーサルの時間も取る事ができ、落ち着いて迎えることが出来た開演直前の舞台裏、みんなで手を重ねます。これは倭の大事な儀式。今から始まる公演への気持ちをひとつにし、いざ出陣。倭の熱い2時間の始まりです!

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2日

「はりきる隆興」


ポーランドの朝、気温はマイナス6度。いざ、ランニング!とホテルの外へ出ると。「さささささ、寒いーーー !! 」いやいや、ほんとにめちゃくちゃ寒いです。このレポートにも何度も書いておりますが、耳も鼻も頬も凍るんじゃないのか、というほどの寒さです。息を吸うたびにのどが凍りそう。

さて、今日演奏する町は Bydgosczc 。地図を調べると「ビドゴシュチ」と書いてありました。公演後のパッキング。世界に誇れるスピードと勢いだ!と自負する梱包作業中、「うぉぉりゃーーー!」と増井隆興の気合い一杯の声。3尺5寸の桶胴太鼓を4台、フンガフンガと鼻息も荒く次々に台からおろしてました。ヨーロッパツアー参加2年目の彼。近頃たくましくなってきたんじゃないでしょうか。そして、そんな彼を見て、みんなが更に勢いを出したのは言うまでもありません。

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3日

Poland Szczecinにて公演

  

今日の会場は、 Szczecin という町の Sczencinski Dom Sportu です。
名前の最後の部分からも想像して頂けるでしょうか?そう、スポーツです。体育館なのです。客席はありますが、舞台はありません。特設舞台を設置してのコンサートです。大勢のスタッフの手をお借りして舞台と照明、幕用のトラスが組まれた後、午前8時に搬入開始!しかしここは真冬のポーランド。
まずは搬入路の雪かきと、かっちかちに凍った氷をガンガン削っていく作業から始めなければなりません!大変な作業の後、搬入も無事終了。続いて準備とリハーサル。そして迎えた19時の開演。
1000席完売!客席一杯のお客さん、なのにロビー前にはまだまだ人がごったがえしていました。ついにチケットを買えなかったお客さんも立見で入場。ぎっしり満杯です。熱気ムンムン!その雰囲気はコンサートに影響大です。汗だくのアンコールの後も拍手と足踏みが続きます。それは次第に地響きまで起こしてしまうのです!この興奮はもう言葉になりません!よっしゃー、次はワルシャワ1日2回公演。この勢いで突っ走るぞ!

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4日

「再会」


怒涛の5日連続乗り打ち公演終了!
そして今日は移動日。 Szczecinskiからワルシャワへ、570kmのバス移動。道がぼこぼこしている所も多いので、上下にバウンドしながら9時間半の旅。車中では、もちろんこれ!バスの揺れにも負けず、手合わせです。そしてワルシャワ到着後に向かった先は、在ポーランド日本大使公邸。小野大使ご夫妻始め、たくさんの方々に温かいおもてなしをいただく機会に恵まれました。実は、大使ご夫妻にお会いするのは今日で2度目。昨年3月30日のワルシャワ公演をご鑑賞頂き、お会いさせて頂いたのが初めてだったのですが、なんと私達はその時、「次は大使公邸に呼んで下さいねー。」と言ったらしいのです。失礼な!誰だー、そんなあつかましいこと言ったのは!誰なんだー!しかし、私達のそんな勝手なお願いを実現して下さった小野大使ご夫妻、本当にありがとうございました。約3時間、夕食を頂きながらとてもとても楽しい時間を過ごす事が出来ました。
さてさて、大使公邸を後にし、次に向かったのは劇場です。明日は1日2回の公演。1回目の公演は夕方4時からなので今夜中にバミリを済ませ、明日に備えねばありません。満腹のお腹で眠い目をこすりつつ劇場入りしました。早速アンパッキング開始、続いてバミリ・・・そしてホテルに戻ったのは夜1時過ぎ。さっ、明日もがんばるぞー。

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5日

「太鼓打ち」


ワルシャワの劇場、 Sala Kongresowa。
昨年に引き続き、この劇場で公演です。客席数はなんと3000席!2回公演なので6000席です!そしてここも完売!それにしてもすっごい数です。舞台から客席を見ると、そのイスの多さにびっくりします。開演前、舞台袖に立つと客席の熱気と興奮がビンビン伝わって来て、思わず身震い!これを1日に2回も味わえるってすごいです。午後4時からの1回目、オールスタンディングオベーション!3000人の人が立ち上がってくださる景色は壮観です。
さて、公演と公演の合間に、昨夜お会いした小野大使ご夫妻、そして日本人学校の子ども達とお会いする事ができました。舞台上で太鼓を囲んでの一時。学校で太鼓をしているみんなは、太鼓を前にすると目がキラキラ。バチを手にして打ちまくる笑顔はやはり太鼓打ちです。そしてそんな中で誰よりも目がキラキラキラキラキラキラ輝いていたのは、この人でしょう。学校で太鼓を指導されている高橋先生。子ども達がこれだけ太鼓好きなのが肯けます。今回はあまり時間がなかったけど「ポーランド日本人学校のみなさん、また一緒に太鼓をたたこうねー!」
大使ご夫妻、お忙しい中、ありがとうございました。美味しい食事もありがとうございました。
また来まーす!

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6日

「 Poznanへ移動」


今日の午前中は2時間に及ぶ記者会見がありました。
お相手は昨晩8時からのコンサートを観て下さった、18人の新聞記者のみなさん。そして、オランダ・ドイツから来られているみなさんと我々の間にはお馴染み、ドイツでのツアーマネージャーさきさんが通訳に来てくださっていました。2組にわかれて、各1時間の長丁場!私達は次々と飛び出す記者のみなさんからの様々な質問にこたえていきます。いつもより頭を使って私達もたいへんでしたが誰よりも、さきさん、お疲れ様でした!

さて、記者会見は無事に終了。午後からは、次なる街 Poznanへ4時間半のバス移動。そういえば、先日オランダ人のトレーラー運転手ロニーに、「なんで日本人はそんなに車の中で寝れるの?」とかなり不思議がられ、まじめな顔で質問されてしまいました。そういえば私達はバスで熟睡します。なんででしょ?これもツアーでは特技のうちだと勝手に思っておくことにしましょ。そして今日知った豆知識!ツアーには関係ないんですけど日本人ならみんな知っている「ランドセル」、これ何とオランダ語だそうです。知ってました?すごく古い言葉で、オランダではもう日常的に使用されていないそうです。サウンドエンジニアのエリックに「学校に背負っていくカバンってオランダでなんて言うの?」と聞くと「リュックサック」という答え。なんか、不思議ですねー。日本にこの言葉が伝わったのっていつなんでしょう?また、調べてみよう!

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7日

「Arena 2800席」


今日のコンサート会場は、その名も Arena(アリーナ)。
「Arena」は、四方が客席になっている円形の競技場・劇場を意味しています。今までにも何度かそんな「アリーナ」でのコンサートをした事がありますが、今回のアリーナはかなりデカイ!とにかく天井がものすごく高く、そして客席がめっちゃくちゃ多いのです!円形の中芯に特設舞台が組まれ、その前に仮設のイス席が800席、それに加えて、舞台が見える範囲の常設のイス席が2000席。合計2800席にお客さんが満杯!
毎日毎日コンサートをやっていますが、一体どこからこれだけのお客さんが集まってくださるんだろう!?と思ってしまいます。そして、たくさんの人に出会えたポーランドツアーもいよいよ明日で最終日を迎えます。
なんか、今更だけどドキドキしてきたぞ。よーし、明日に備えて早く寝るかー!と言いたいところですが、しかし、そうはいかないのがツアーの常。今夜も深夜のバス移動が300Km。ここは一つ特技の「バス車内熟睡の術」を繰り出さねばなりません!

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8日

「ポーランド公演終了」

終了しましたーー!ポーランド公演全9回。
2月27日に初日を迎え、10日間で9回の公演!いやはや、なんともハードなスケジュールでした。特にスタッフのみなさん、「お疲れさまでしたー!!!!」連日夜中1時頃までの積み込み後に移動、4時頃ホテルに着いて、8時には搬入開始。とにかくタフで笑顔を絶やさないスタッフのみんなに支えられ、私達はいいコンサートが出来たと思います。さて、最終日の公演地は、 Gdansk 。劇場は、 Oper Baltycka 。客席数590と少し小さめの劇場です。チケットは販売してすぐに完売!と聞き、劇場入りする足取りも思わず軽やかになってしまいました。アンコールの後、いつまでも拍手はなりやまず、会場中熱気にあふれていました。
松下建命と大久保哲郎が再び舞台に飛び出し、「ジンクイエー(ありがとう)」と叫ぶと、さらに客席は大興奮の渦!ああ、これがあるからやめられない!ポーランドのみなさん、またお会い出来るまでお元気でー!!

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9日

「ベルギーへ」


さて、ポーランド公演が終了し、明日からはベルギー公演開始。
休んでいる暇はこれっぽっちもないのだー!今日は Gdansk からベルギー公演中に滞在するバンガローへ13時間の長旅。まずは Gdansk からワルシャワへバスで6時間。夕方6時の飛行機でベルギーの首都ブリュッセルへ向かい、そこからさらにバスに揺られる事2時間。到着したのは、 Molenheide というバンガローです。今までにもオランダではバンガローに滞在した事がありますが、ベルギーでは初めて。
どんなとこかなー?思ってたんですが、すでに日は暮れ何も見えない・・・。かなり田舎のようではあります。ベルギーに来て、久しぶりに雪の積もっていない景色に出会いました。そう言えば、日本はだいぶ暖かくなってきてるのかなぁ?

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10日

「ベルギー初日」


ベルギー公演初日の劇場は、 Aalst という町の CC De Werf です。
CC は、 Culuturalcentrum (オランダ語)の略、日本語に訳すと「文化センター」です。この CC は、「 Theatre 」より少し規模が小さ目です。
さて、今日劇場に入る時、またもマネージャーのスティーブンに「この劇場覚えてる?」と聞かれました。が、全然記憶にない・・・と首をかしげながら楽屋に向かうと、おおっ!倭のポスター。しかも古い!これは、かなり以前のものです。
そう、あれは確かオランダ・ベルギーに初めて訪れた1999年。ヨーロッパ長期ツアー1年目のものではないですか。
当時、このポスターが町のあちこちに貼られているのを見付けるたびに大騒ぎ。「うおっ!倭のポスター貼ったるで!」と、思わず全員で車の窓にへばりついたり、ポスターの前でみんなでぎゃぁぎゃぁはしゃぎながら記念撮影をしたり、してましたねー。今日のコンサートには、6年前に倭を観てくださった方が、再び来てくださるでしょうか。世界中をかけめぐって成長した倭を是非お届けしたい!そんな思いも込めて今日のコンサートに臨みました。客席には580人、満席のお客さん!アンコールには、オールスタンディングオベーション!!嬉しかったー。

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11日

「登場」


ベルギー公演2カ所目は、 Maaseik 。
CC Actherolmen 、2年前に公演をした劇場でした。今日もチケットは完売!550人のお客さんからの拍手と歓声が割れんばかりに響きました。
さて、今日から、研修生の土肥舞子が今日からツアーに参加します。昨年末に仕事をしていた東京(出身は北海道)から奈良へ来た彼女は、ツアー初参加。私達がヨーロッパに出発してからの40日間は、我らが練習場、魂源堂で宮崎美香に来る日も来る日も朝から晩までマンツーマンでたーーーっぷりしごかれ、満を持して!?の登場です。
飛行機の中では、いきなり 「テンテンテテンカテンテケテケテン」 と激しい口唱歌と手合わせを始めて、左隣の席の人をかなり驚かせたとか・・・。
右隣に座っていた宮崎が慌てて「落ち着いてー!」と停めるもずっと興奮しっぱなしだったという話です。2人は夕方6時半ごろに劇場に到着、早速ジャージに着替え開演準備を開始。これから、何もかもが勉強勉強の毎日。舞台に立つ日を目指して、新たなスタートです!

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12日

「 Lokern 公演」

 

今日の劇場は、 Lokern という町の CC Lokern 。
ここも公演をしたことがある!劇場の記憶というのは不思議なもので、まーったく思い出せない所もあれば、楽屋や搬入口を見て当時の会話まで鮮明に思い出すところ、名前を聞くだけでばっちり分かる所、と様々です。よく覚えているのは、搬入出が大変だったり、長ーい長―いミーティングをしたところだったりします・・・。
同じ劇場で公演が出来るのは、とても嬉しい事です。しかも!この町では、今日、明日の2回公演です。前回の公演よりもたくさんの人に出会えるとなると、更に嬉しいです!客席には430人、満席のお客さん。公演が終わっての夕食、レストランに入ると大きな拍手が起こりました!!公演を観てくださったお客さんから「 Good show! Dnak you well. オランダ語でありがとう)」と声をかけていただきました!こちらこそ、ありがとうございます!!

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13日

「 Lokern 公演、2日目」

 

昨日に続いて同じ劇場での公演。
という事は、今日は練習ができるー!。乗り打ち公演では、なかなか太鼓をたたいての練習時間を確保しにくい分、今日はひたっすら練習、練習。劇場の開く午前11時までは劇場前の広場で手合わせをし、11時になると曲の練習と、基礎練習開始!基礎練習では、発声練習もします。曲中の声は、大事な曲の1部でもあり、気合いの入った声を出しながら打つ事でよりいい音色が響くのです。
それにしても、練習しだすと時間が経つのは「あっ」という間。あああー、まだまだ練習したいー!日本ではとにかく朝から晩・・・というより夜中まで練習に明け暮れる生活なので、いったんやり出すと勢いが止まりません。
今日も、スタッフに、「もう開場するよ」と言われてびっくり!「うっそ〜もうこんな時間?ひゃぁ〜、時間ない〜」と、大慌てでバタバタと準備に取り掛かかったのでした。
今日も完売、満席のお客さんです。アンコールではお客さんの足踏みの音が地響きになって会場中に大きく鳴り響きました。さてさて、明日、あさっては、公演はお休みです。ベルギー初の OFF 。何をして過ごそうかなー?

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14日

「ブリュッセルへ!」


来ましたー! OFF 、休日です!
観光だー! 今日は、ブリュッセルに出かけるぞー。
ベルギー・オランダツアーのバス運転手リオが運転する大きいバスに私達メンバーとスタッフもみんな乗り込んで、バンガローから約1時間半。ベルギーの首都ブリュッセルに到着!到着すると早速目が行くのは食べ物。ベルギーワッフルを食べてご満悦の女性陣は、さささーっと前方を行く男性陣を追いかけながらもチョコレート屋さんに立ち寄ったり・・・、やっぱり甘いものには目がありません。

さて、私達の滞在する国ベルギーについて、少しご紹介します。ベルギーは、フランス、ドイツ、オランダ、ルクセンブルクと国境を接し、ドーバー海峡によってイギリスと通じていて、「ヨーロッパの心臓」と呼ばれているそうです。そのような地理的条件に加え、ゲルマンとラテンのヨーロッパ2大民族が融合した国という大きな要因もあり、首都ブリュッセルには EU 本部が置かれています。
有名なのは、ビール、チョコレート、ワッフル・・・って食べ物ばかり思いついてしまうのは、何でー?そうそう、町の中には世界的にも有名な小便小僧の像( Manneken Pis )があります!思わず絵ハガキとお土産にマグネットを買ってしまいました。久しぶりにのんびり過ごした1日でした。明日も、もう1日 OFF 。明日はバンガローにいて、する事が一杯あるのだ!

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15日

「バチ」

  

今日も昨日に続き DAY OFF!! 
しかも今日は朝から超快晴、気分もノリノリだー。よし、今日はこれ!バチ削り。おっと、その前にこの快晴を見逃す手は無く、まずは洗濯。ツアー中の洗濯は、劇場に洗濯機のあるところやバンガローに滞在中は洗濯機も使います。が、毎日夜にホテルに入って朝にはチェックアウトして、なんていう時には何もかも手洗いをしています。今日は洗濯機を回したものや、手洗いの衣装をお天道様にあてて、ついでに布団も干して、ますます気分爽快!いざ、バチ削りに専念。
私達が使用するバチは、全てそれぞれ打ち手の手作り。この作業は、とても大切なものです。バチを削っている時には、色んな事を考えます。倭、メンバー、太鼓、ツアー、日本、自分自身・・・。ひたすらカンナを動かしながらも、自分の中で色んな緊張感がぐぐっと高まる時間でもあります。
明日は、公演。今日削ったバチを持って劇場へ向かいます。

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16日

「完売」

  

劇場へ向かうバスの中は、貴重な時間。
公演に向けての話をしたり、前回の公演で気付いた事をもう1度出し合ったり、手合わせをしたり。ベルギー・オランダツアー中のバスは、有難い事に机を挟んで向かい合って座れる席もあります。ちなみに、公演後バンガローに帰るときには、食卓に変身します。公演のあとパッキングをして劇場を出るのは早くても夜 11時。バスの中での遅い夕食は、腹ペコになった私達の至福の瞬間!と、そんな話はおいておきまして、今日の公演!
今日も劇場ロビーのポスターには「完売」の表示。ベルギー公演、連日の完売です。Ternatのみなさんの大きな拍手に包まれた2時間のコンサート。今夜も興奮して、バスに乗り込みます。明日は、OFF。その後の2日間の公演でベルギー公演は、いったん区切りとなります。週明けにはオランダ公演突入。今日の公演がうわさとなって人が集まります。連日「完売」目指して、ガンガン行くぞー!

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17日

「Cooking」

  

本日、 DAY OFF。
休日の楽しみの1つは、これ!「Cooking」。ホテル暮らしでは無理だけれど、バンガローでなら手料理が作れる、食べられる!日本では見かけない食材も多く、それを使って新メニューにチャレンジするのも、ツアー中のクッキングの醍醐味です。さて、栄えある今夜のメニューに選ばれたのはスパゲッティー&サラダ。「え?」と思ったみなさん、実はただのスパゲッティーではありません!「特性ベルギー風カルボナーラスパゲッティー」なのです。ベルギーと言えば数多くの美味しい食べ物がありますが、その中の1つにあげられるのが、「ムール貝」。レストランで注文すると、でっかいバケツ(?)に白ワインやガーリックなど「美味っっしー!!」と大絶叫したくなるスープでゆがいたムール貝がてんこ盛りに入って出てきます。そんなムール貝と、日本ではなかなかお目にかかれなさそうなチーズを入手し、いざ調理。みんなが手間隙かけて作った「愛情料理」が完成し、夕食の時間。思わず口からこぼれる言葉は、「う〜ん、幸せー!」

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18日

「嵐のような」

  

さあ、今日は休み明けの公演です。
気合いを入れていきましょう。バスに揺られる事約30分。今日の劇場は、教会の前にある小さくてかわいい雰囲気の建物です。「おはようございまーす。」と劇場中に響くような大きい声で挨拶をしながら入っていくと、「お!見覚えがあるぞ。」2年前にも来た劇場でした。結局常に良い公演をして、何度も呼んで頂ける、というのが一番嬉しいことなのです。舞台に立つとあの頃の記憶がよみがえる・・・が、しかし、ここで思い出にひたっている暇もなく準備にとりかかります。立ち止まるなー!進め進めー!ガーっと準備をして、ワーっと練習をして、あっという間に公演が始まり、嵐のようなコンサートを終え、そのテンションのまま片づけをし、バスに乗り込み、バンガローにつく頃には、もう今夜は動けないーという状態。今日も濃い1日が終わりました。また何年後かに今日の劇場に来ることが出来たら、また「お!ここは!」と今日を思い出すのでしょうか。でも、その時にもきっと「思い出にひたっている暇はないー」と言ってるんやろなー。

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19日

「20回目の公演」


記念すべき今ツアー20回目の公演日!
ツアーの全公演は130回なので、まだまだ先は長いけれど、日々前進あるのみです。毎日を懸命に生きるのだ!と、意気込み一杯で劇場入り。今日の公演場所は、町の名前がちょっと難しいです。 Heist op den berg。地図によりますと、ヘイスト・オプ・デン・ベルヒという名前。オランダ語で「G」はガ行ではなく、ハ行の発音をします。しかも日本人にはとても真似できないような、喉の奥から息を出すような発音になります。さてさて、今日の劇場も「お!ここは!」と覚えのある劇場。1度来たことがある劇場だと、準備中にも体が動きやすいんですよね。この劇場は初めてというメンバーに「それはあっちに片付けてー。」と指示が飛んだりしているのもよく見かける風景です。準備も順調に進み、練習の時間。太鼓を打って、打って汗だくになって、男性メンバーはTシャツも脱ぎ捨ててひたすら打つ!怒涛のリハーサルの後の公演。お客さんと一体になる2時間に山ほどパワーをもらって、次はオランダに乗り込みだー!

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20日

「バンガローのお引越し」


うぉーーーー、気持ちいーーー。

めちゃくちゃ快晴!気分も晴れやか、どこかへ行きたい!が、今日は朝から忙しいのだ。10日間の我が家、ベルギーのバンガローからオランダのバンガローへの引越しです。荷物をまとめ、シーツとタオルを袋に入れて、掃除して、ゴミを捨てて・・・、あっという間に11時。バスに荷物を積み込んで出発進行!!
道中、窓から見える風景は、なんとも「のどかー」なオランダの風景。山がなくて、遠くまで見渡せる草原に馬や羊や牛がいて、そして春の花が咲き始めていて、ああ眠いzzz。お昼3時、なつかしのバンガロー Het Verscholenに到着。ここには、2年前のオランダツアー中も滞在していたのです。色んな事を思い出して、荷物を運び入れながら、みんなすごく賑やか。自転車を借りて近くの町へ行った時にはぐれて探し回った事とか、自転車でこけた事とか、案外失敗談が多いのが特徴ですね。
さて、今日から5月末までの間に、どんな新しい「伝説」が生まれるのか!?

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21日

「バンガローでの休日」

引越しから一夜明けて、
今日は OFF。

5日間連続公演。
ぶっちぎりで行くぞー!

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22日

「オランダ公演スタート」

  

本日からオランダ公演のスタートです。
5月28日まで2ヶ月あまり、オランダ国内30ヶ所にベルギー3ヶ所の45回公演。ガンガン行くぞー。突っ走るぞー。気合い入れていくぞー!っという感じです!

オランダツアーは、今年で4回目。前回の2003年のツアー以降、アメリカ・カナダ、ヨーロッパ諸国、メキシコ、アジアを駆け回って帰ってきました!ぜひぜひ成長した倭をお届けしたいと思います!さて、本日の照明あわせ中の練習風景。薄暗い舞台袖の中で棒を振る長身2人組。政所和幸と増井隆興です。新曲「マスラオ」ではセンター後方に4尺大太鼓がどどーーんと鎮座しています。それを左右の面から打つのがこの2人。プロローグで「こん棒」を操る2人は、これぞ「マスラオ」(強く勇ましい男性)を表現すべく、差し向かい合って練習を積みます。と、どこからかチャッパの音が。階下の楽屋前、鏡に向かうは大久保哲朗。こちらも新曲、「我楽多」(がらくた)を練習中。じっと見ていると時々1人鏡に向かってニヤニヤしたりしてちょっと怪しい!?音だしできる時間まで、それぞれの練習は続きます。

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23日

「 OSS公演2日目」

昨日に引き続き、 OSSでの公演。
用意の時間がないので、本番までは練習に専念しました。手合わせをした後の昼食は、ケバブ。辛いソースに叫び声をあげつつもみんな幸せそう。やっぱり食べている時はみんな嬉しそうですねー。ツアー中にはケバブをよく食べるのですが、みんなの中で伝説になっているのが、ドイツ、Grazのラディソンホテルのすぐ近くにあるケバブ屋さん。もうとにかく最高!お店でこねて焼いているピタ(パン)も肉の味付けも焼き加減も、ソースもとにかく美味しくて絶妙のバランス!しかも安い!!Grazにいる間、毎日昼食には通っていたくらいの熱の入れようで、あれ以来、ケバブを食べると必ず話題にのぼっています。食後は、公演のラスト曲「神鳴」の練習。松下建命から大太鼓の指導に激が飛びます。彼の指導中の口癖は、「もっとこう!!」。彼の太鼓にかける思いの前では、細かい説明なんて必要なし!公演の度、何か新しいものをつかんで舞台にのぞむ。そのチャレンジの繰り返しが倭の未来を切り拓いています!

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24日

「大歓声」

  

本日は、 Nijmengenでの公演。
相変わらず、オランダ語の地名は難しいですねー。地図によると「ネイメーヘン」。バンガローから劇場まで75Kmの道のり、青い空に緑の草原、そして羊や馬たち。窓の外を見ながら思わずぼーっとしてしまうのでした。さて、劇場についてすぐ目に入ったのはドデカイ看板。こういうのを見ると、何か無性に「よっしゃー。」という気になるから不思議。単純なだけなのかな?その上、バミリの前に今日は1500席超満員と聞いて、ますます力が涌きました。いざ公演が始まると、1500人のみなさんの拍手・歓声はすごい!1曲目の「楽打」で玉井碧がどでかいバチ(バットバチと呼んでます)を振り回すと会場中が「うぉー。」どよめきました。そのどよめき具合はすごかったー。きっと玉井碧は心の中で「ふ、ふ、ふ」とほほえんでいたんじゃないでしょうか。アンコールも大歓声、1500人のスタンディングオベーションに圧倒されるほどのパワー溢れるコンサートでした。

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25日

「Groningen」

 

連続公演4日目、今日は Groningenでの公演です。
この町での公演は、3度目? もしかしたら4回目かな?
バンガローでみんなが食事をする部屋には、オランダツアー恒例の公演マップが貼ってあります。公演する町の名前に印をつけ、公演日を書き込んで行きます。Groningenはオランダ北東部に位置します。有力な天然ガスの産地で、製紙、機械工業が盛んな町だそうです。活気溢れる町の金曜の夜の公演、となると、もうすごいです! 「ウッヒョー!」「ウワオー!!」あちこちからあがる歓声に指笛、足踏みも混じって熱気ムンムンです。舞台上の私達だけでなく、お客さんも汗だくなんじゃないかと思われるくらいの2時間でした!

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26日

演出家?松下建命

  

今日は、節目の公演。
ツアー開始からの1クールが今日で終了し、明日から9日間のホリデー開始です。
ということで、何かいつもとは違う緊張感溢れる 1日となりました。練習時間に、ホリデー中に予定されているテレビ撮影(生放送)の練習も行ったのですが、今回はテレビ撮影が初めて、というメンバーもいて緊張しました。
松下建命は急遽演出家には早変わりして、「ここでカメラが寄る!」「あー、その笑顔ではあかん!」「もっと激しく!」とか、楽屋まで聞こえるどでかい声で指導していました。太鼓をたたく以上にぐったりするくらい激しい指導!でも、かなり楽しそうでした。公演は、今日も満席!ホリデー前に良いコンサートが出来ました。

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27日

<お知らせ>

27日から4月4日までは、9日間のホリデーとなります。

長いツアーには大切な充電期間。

持ち帰った楽器で練習したり、バチを削ったり、時にはどこかへ出かけたり・・・。

公演期間中にはなかなか出来ない事を納得いくまでやって、

4月5日からの2クール目に臨みます。

この期間、 WEBレポートも少しのお休みを頂きます。

また、4月5日にお目にかかりましょう!!