里帰り公演に引き続き、私達が訪れたのは奄美大島!
今回倭が奄美大島を訪れた理由は、皆既日食。
奄美の人達で作られた「アマミーナプロジェクト」による皆既日食イベントです。
そもそものきっかけは、このアマミーナプロジェクトの中心人物である徳雅美さんとの出会いでした。
徳先生(州立大学の教授をされているので、みんなそう呼んでいます)は倭がアメリカツアーで訪れたチコという街で何年も前に出会って、それからずっと友達です。
先生が奄美出身ということで、今回の皆既日食にあたって「未来を担う子供たちへ、何か心に残るものを・・・」ということで倭にコンサートの依頼があったのです。
鹿児島からフェリーで渡った奄美大島は、灼熱の太陽!そしてキレイな海―!
泳ぎましたね。到着後すぐ。朝5時半から。ええ、我慢できませんでした・・・。
ですが、奄美の暑さは私達の想像を超えていました。毎年ただでさえ暑いのに、今年は特に暑いんだとか。
そして午後に訪れたのは名瀬小学校。ここで学校公演です。
初めは校庭でということだったのですが、パワフル太陽に恐れをなして体育館でやることに。しかし、そこも灼熱・・・サウナ状態でした。
でも、演奏中に舞台から見えた子供たちのキラキラした目に、暑さの事は忘れてしまいました。
普段の何倍もの汗をかいてふらふらになった倭一同。
そんなメンバーを癒してくれたのは演奏のお礼にと歌ってくれた「校歌」。
島の独特なメロディーで、自分たちの知っている校歌の雰囲気との違いに驚きました。
さて、そこから諸々イベントや準備を経て、19日に行われた倭コンサート。
奄美文化センターというお客さんが1500人ほど入る大きな会場でした。
倭を知るはずもない島の人が、果たして観に来てくれるのだろうか・・・の不安もなんのその、アマミーナ実行委員会のみなさんの努力で、客席はいっぱい!
奄美島唄の坪山豊さんも駆けつけてくださり、コンサートは大盛況!
アンコールでは、奄美でよく踊られるという「六調」をみんなで踊って楽しかった〜。
ここでもいつもやっているツアーと少し違うコンサートが出来ました。
そしてその2日後、世紀の天体ショー「皆既日食」の当日です。
皆既日食とは、太陽が月にすっぽりと隠れて、暗くなってしまうという現象です。
あんなに晴れていた奄美の空がなんと曇り。
有良(あった)という町の海辺に組まれた特設ステージの上で、不安げに空を見ながら準備です。
会場にはたくさんの人が集まって、やっぱりちょっと心配そうに曇り空を覗いていました。
まずは倭の演奏。雨を呼ばないようにと願いを込めて「日向」の演奏です。
そして演奏後、まだかまだかと世紀の天体ショーを待ちわびていたみんなの前でそれは始りました。
「欠けてる!欠けてる!太陽が欠けてるー!」
曇り空でしたがはっきりと太陽が見えました。
そしてゆっくりと欠けていきます。
曇りだったから逆に肉眼でも太陽が欠けて行くのが見えました。
どんどんと欠けていって・・・
そろそろです・・・
会場のざわめきが聞こえます。
静けさに波の音。
午前10時57分。
一瞬風が強くなり、あたりは真っ暗に!
「すごーい・・・」「うわー・・・」という静かだけれど大きな感動のため息があちこちから聞こえます。
倭メンバーも、初めて体験するこの不思議な現象に大興奮。
それはまるで、時間の流れが止まったような瞬間でした。
波の音も、会場にいる人々の声も、風の音も、どこか遠くで聞こえるような・・・
ほんの数分で太陽と月が離れて、奄美大島はもとの明るさに戻りました。
ざぱーん、ざぱーんという波の音と、会場の人々のざわめきが急に大きく聞こえてきて、暑さを感じました。
皆既日食。
初めて経験しました。最初で最後の経験かもしれません。
なかなかこんな経験はできないと思うと、本当に今回呼んで下さったアマミーナの方々に感謝感謝です。
ほんとうにありがとうございました!
たくさんたくさんお世話になったみなさんにも、心からありがとうございましたと伝えたい!
倭は今、ドイツにいます。
里帰り公演、奄美公演、無事終了して2日後。
頂いた思い出を大きなエネルギーにしてドイツ公演に挑みます。
その後は全米・カナダツアー。
さぁ、気合入れて頑張るでー!
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